パッションフルーツに含まれるビタミン相当の栄養素

 

パッションフルーツの注目成分としてはβ-カロテンがあります。正確にはβ-カロテン当量となります。体内でビタミンAの作用をするカロチノイドには、植物中の赤、黄などの色素成分となるα-カロテン、β-カロテン、クリプトキサンチンがあるのです。特にビタミンAの作用を最も発揮するのがβ-カロテンです。

 

β-カロテンには、ビタミンAの作用以外にも、抗酸化作用で有害な活性酸素から体を守り、免疫も増強するという作用がわかってきています。こうしてβ-カロテンを十分に摂取することで、ある種のがんのリスクや心疾患のリスクが低減することも示されています。

 

抗酸化作用はもちろんアンチエイジングにも役立つとされています。日本人は国民健康・栄養調査結果によれば、多くのビタミンAを緑黄色野菜や果物からβ-カロテンとして摂っているのです。

 

次はナイアシンです。これは水溶性ビタミンであるビタミンB群の一つであり、ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称となっています。別名ビタミンB3とも呼ばれているのですが、酸化還元酵素の補酵素の構成成分であるということが重要なのです。熱にも強く、加熱調理しても大丈夫です。

 

ナイアシンは、三大栄養素をエネルギーに変えること、代謝を補助する補酵素になっていることがポイントです。アルコールの分解補酵素(アセトアルデヒト)の働きも充分にあるので、二日酔いの人には特に役に立ちます。更に、循環系、消化器系、神経系の働きも補助してくれます。