パッションフルーツの主な栄養成分

 

さて、パッションフルーツの主な栄養成分(可食部100g中)についてですが、β-カロテン当量:1100mcg、カリウム:280mg、ナイアシン:1.9mg、葉酸:86mcg、ビタミンB6:0.18mg、などが挙げられます。

 

期待される効能をまとめると、高血圧予防、心筋梗塞予防、老化予防などとなります。
「カリウム」は重要なミネラル成分で、体細胞代謝の中心的な役割を果たします。調理することで損失してしまうのが難点とされている成分で、野菜などは茹でると約30%も失われてしまいます。しかし果物なら生で美味しく食べることができるので、カリウムを摂取するには最適なのです。

 

「葉酸」はビタミンB群の一種で水溶性の成分です。葉酸は、遺伝物質となるDNA、RNAを構成している核酸の合成に不可欠な成分となっています。赤血球の合成にも必要で、たんぱく質の生成・促進作用、更にはアミノ酸(グリシン、セリン、メチオニン)の合成にも必要です。皮膚の粘膜強化や口内粘膜の強化にも効果があります。

 

「ビタミンB6」は5大栄養素の1つとなる成分です。人間の体を作るためのたんぱく質はアミノ酸に分解されて、そこから合成されますが、アミノ酸20種類のうち8つは必須アミノ酸です。残り12種は体内合成されます。

 

ビタミンB6というのは、たんぱく質を分解してアミノ酸にする酵素です。また、アミノ酸を別のアミノ酸に組み替える酵素の補酵素にもなっています。

 

たんぱく質をエネルギーとして使う時の酵素の補酵素にも関わっています。こうして、動脈硬化の予防、神経細胞の興奮の抑制、月経前症候群の軽減などに効果があると考えられています。